それでも、私は憎まない

それでも、私は憎まない

最近読んだ本。あるガザの医師が払った平和への代償「それでも、私は憎まない」 イゼルディン・アブエライシュ 高月園子 訳【亜紀書房】。

エピローグから抜粋。

それであなたにできることは何だろう? 実際、できることはいくらでもある。家族や友人、地域住民、政治家、宗教家などを相手に声高に正義公正を支持する発言をするのもいい。良い活動をしている基金をサポートしてもいいし、人道支援機関でボランティア活動をするのもいい。あるいは退行的な政治家を公職から追い出すような投票をするのもいい。世界を良い調和に向かわせるために、あなたには多くのことができる。

訳者あとがきから抜粋。

人の心の中には二つのレベルがあるという。第一のレベルは、仕事をし、食べ、家族を養い、家庭生活や社会生活上に日々発生する問題に対処しながらなんとか人生をまっとうしようとする、要するに個人にとって正しいことをしようとするレベル。もう一つは、自分や自分の家族を超えて他の人の役に立ちたい、この世界をより安全かつ公平で自由な住みよい場所にしたいと願い、その一助になろうとするレベル。すなわち、人間にとって正しいことを行おうとするレベルがある。これは、たとえ自覚はなくても、実はほとんどの人々の心に潜在している心理なのだそうだ。

 

困難な状況でも前をみていけるか?今可能なことを行動しているか? 自分に問いかけてみる。

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